蒼生回顧録

無駄話をする

人間関係下手人間

去年まで塾講師をやっていたのだが、生徒との思い出がさっぱりない。どんな話をしたとかあの子は何が好きだったとか部分的には覚えてるけど、表面的なことしか私は言わなかったし、特に楽しかった記憶もない。成績が上がったとか勉強楽しくなったとかそういう報告の方が私は嬉しかったけど、それすらたくさんあった気がしない。あれ、私本当に4年も塾講師やってたっけ?何してたん?という気持ちになってしまっている。

高校3年の時、行事を運営する団体で代表をやっていて、その団体(の一部)がかなり仲良しだった。行事が終わって、仕事が終わって、いざ解散になる時に「終わってほしくない」と言ってくれる子たちがいたが、私は「早く終われ」とずっと思っていた。別にみんなのことはそれなりに好きだったしその後も交流があってそれも嬉しいものだけど、やっぱり周りとの温度差をなんとなく感じていた。

大学を卒業してから、大学の友人とは卒業後すぐ一回ご飯に行っただけで、その時も会ったのは2人だし、他の友人とは個人的な連絡は取っていない。同期1人と後輩2人と自主ゼミが続いているが、それも後輩がやる気になってくれているから乗っかっているだけで、楽しいけど能動的に参加している気はしていない。その同期とは共同で劇団を持つことになったけど、それも彼が誘ってくれたからいい機会だと思っただけで、仮に彼が辞めると言ったらそのまま終わりになると思う。

中学の同級生のことが大好きだけど、今も連絡を取っているのは2人くらい。彼女たちは私以外にも割と多くの同級生と連絡を取っているらしい。

寂しいという気持ちはある。もっとちゃんと人と関わりたいという気持ちもある。けれどやる気にならないのはなんでだろう。これは、もし私のことが大好きで私からも好かれたいという珍しい人がいたとしても気にしないで欲しいことなのだが、私はこれまで出会った人ともし出会わない人生だったとしても、それでも良かったと思っている。全員に対して思っている。出会えてよかったと思っている人もいるが、同時に、出会わなくてもそれでもよかったとも思っている。その人と出会わなくても多分私はそれなりの人生だったし、それなりの経験をするだろうから。それはその人たちから見た私にも同じことで、私がいなかったとしてもあなたの人生は変わらないよと思っている。途中でいなくなるのはまた話が違うが、最初からいなければ、知らなければ人生に大きな変化はないように思う。そんなことを考えているから、なかなか友達ができないし、できても続かないし、なんとなく壁を感じ続けるし、人をボコボコに傷つけてしまうんだろうな。この日記も誰かを傷つけているんだろうな。ごめんねその誰か。嫌いじゃないよ。好きだよ。でも私はこういう人間だよ。ごめんね。